★Novel >> 渦/葉月 ルナ
| 小さい渦が生まれ、段々と大きな渦へ。 それをジッと見つめていれば……一体どうなるでしょう? 「きゅ〜……」 そう。 目が回ります。 「あ。クマタン、危ないよ」 ご主人様がクマタンの身体を抱き上げました。 クマタンはずっと洗濯機の回転を見ていたのです。 小さいクマタンがもしも中に入ってしまったら大変です。 「あ〜う〜」 「大丈夫??」 一生懸命ご主人様と洗濯物を運んでいたシルヴィが不安げに見上げてきます。 もう少し遅かったら洗濯物と一緒にクマタンを干す事になったかもしれません。 「ん〜……へーき」 頭を振り回し、クマタンはご主人様の腕の中で笑顔をシルヴィへ向けました。 「…………」 ご主人様は少し考え。 「クマタン、おいで」 「??」 「僕もー」 羨ましそうにクマタンを見上げていたシルヴィは思いっきりジャンプして、ご主人様の腕にぶら下がりました。 流石は兎さんです。 少しの間足をジタバタさせ、どうにか肩へと昇れました。 「ふぅ!」 もう一仕事しちゃった顔です。 額の汗を一生懸命拭います。 ご主人様とクマタンはそんなシルヴィに笑みを浮かべました。 「??ここ……お風呂場??」 ご主人様は二匹を連れてお家のお風呂場へ進んでいきました。 「???」 「見ててね?」 ニッコリ微笑み、ご主人様は手を合わせました。 ご主人様に抱きついた状態の二匹は顔を見合わせて首を傾げました。 ご主人様が口の中で何かを呟きます。 一体何を言っているのだろう?と二匹が耳をすますと同時に。 ごぉぉぉぉ……… 目の前の湯船がゆっくりとですが回転を始めました。 「「わぁー!!!」」 湯舟は洗濯機と同じだけの渦を生み出していました。 それに驚いた二匹を驚いて硬直していました。 「今日は流れるお風呂だよ」 「わーvv」 シルヴィとクマタンは嬉しそうにお風呂の中へと飛び込みました。 「あ」 「「きゃーvvvv」」 一体何処から出したのか、浮き輪を装着し……グルグルと湯船の中を回転する二匹がそこには居ました。 素早い二匹に驚きながらも……ご主人様はニッコリ微笑みました。 それから二匹は目を回して気持ち悪くなるまで回転を楽しみましたとさ。 それを聞いたユエ君は「馬鹿だろう、お前ら」と一刀両断しました。 |
END
| くまくまっと目が回ります。 流れるプールは流されるプールの間違いだと思う。 |