★Novel >> 責任/葉月 ルナ

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「あうあ〜!!」


「ん???」
 お部屋で毛布に埋もれていたシルヴィは部屋の外から悲鳴を聞いてしまいました。
「???」
 クマタンと顔を見合わせて、一緒に首を捻ります。


 一体なんでしょう?






 窓は危ないのであまり近寄らない様に言われているので遊びに来ていたユエ君へ声をかけます。
「あ?」
「ちゅ?」
 ご主人様から特製チーズを貰ってご機嫌のちぃーちゃんは頭を傾げました。
「あのね?窓から声が聞こえるの〜」
「窓ねぇ……?」
 ちぃーちゃんをクマタンの頭に乗せ、ユエ君は窓の方へと向かいました。
 もしも窓を覗いた時に落ちてしまったら大変ですから。
「ん〜?……………………!?」
 辺りを見回すユエ君はあるモノを発見し、驚きの声を上げました。
「おい!!!!黎明!!!」
「ん?どうしたの??」
 丁度台所でクッキーを焼いていたご主人様はエプロン姿のままでやってきました。
 シルヴィは台所から出てきたご主人様から甘い匂いがし、幸せそうに耳を揺らしています。
「あれ……」
「あれ?」
 首を傾げつつご主人様も窓を覗き込みます。




 すると。









「うわ〜ん!」



 窓の外には……配管にリュックを引っ掛けてしまい、動けなくなっているヌイ族のパンダさんが居ました。


「え?」
「お〜ろ〜し〜て〜!!!」
 両手両足をジタバタさせつつ、パンダさんは一生懸命身体を揺らせていました。















 パンダさんの身体を部屋に入れ、ご主人様達は一安心しました。
「平気?」
「はい、有難う御座いますぅ〜」
 半泣き状態でパンダさんはご主人様の焼いてくれたクッキーを食べつつ落ち着きを取り戻しました。
「お前、何であんな配管に引っ掛かってたんだ?」
 ちぃーちゃんにクッキーを手渡しつつ、ユエ君は問い掛けます。
 今この場に居る皆の疑問です。

「僕、今週からこの地区の郵便を担当する!!シャンマオって言います!!


 よろしくです!!!!!」





 ぺこりv












 ごんっ!!!!!!!





「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」

 思いっきり頭を下げたパンダさん、シャンマオは机に頭を強打してしまいました。
「あぁ!!大丈夫!?」
 慌ててシルヴィがシャンマオに近づきます。
 けれど慌てていたのがいけませんでした。



 ごんっ!!!



 シルヴィまでも机に身体を強打してしまいました。
 ご主人様の膝の上で「痛い〜」と泣いています。







 ユエ君は目の前で痛がっている二匹を見つめながら、思いきり不安を感じました。




『おいおい……マジで……こんな奴がこんな入り込んだ建物内で郵便物を責任持って扱えるのか?』







 その不安から、ユエ君とご主人様はシャンマオの仕事を手伝う事になりました。





 早く一人前になって……と願いつつ。


END


シャンマオ…熊猫。パンダです! 私的に激萌え(笑)ですよ! チャイナならパンダがいなければ、ね。
元々、どっちかといえば好き…だったんだけど、テレビで遭遇する子パンダの可愛らしさにノックアウト。
実写パンダのDVDがあれば買いますよ!(爆)


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