★Novel >> 星空鑑賞/葉月 ルナ

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 冬は空気が澄んでいて大空の星を見やすいのです。
 綺麗な分だけ寒いけど。


「わぁ〜vvv流れ星だー!!」
 クマタンは嬉しそうに歓声をあげます。隣に座って居るシルヴィは「何処何処!?」と辺りを見回します。
 けれど既に消えてしまった後だったので見る事は出来ませんでした。
「う〜」
 悔しそうに唸るシルヴィ。耳は元気を無くして垂れてしまいます。
「また見れるよ」
 そう言って励ますのはお隣に住んでいる猫のキリチョ。
 キリチョの言葉に「頑張る!」と答えて気合を入れます。
「あ。流れた」
「何処!?」
 またもタイミングが悪かったのか。見逃してしまいました。
「流れ星さん……僕の事……嫌いぃ〜?」
 潤んだ瞳で大空を見つめるシルヴィ。また二回見逃しただけなのですが……それが悔しいシルヴィ。
「二度ある事は三度ある、また流れてくれるって!!ね?」
 励ましてくれるクマタンには秘密でしたが……シルヴィは。

「二度見逃したから、三度目も見逃すんじゃ無いかな……?」

 とマイナス思考に陥っていました。




「…………」
 屋根の上で騒いでいるクマタン達の声を聞いていたご主人様。
 暖かいお茶を作ってあげながら何かを呟いていました。
 その手には古びた魔導書が………
 言葉は淡い輝きを放ち、ゆっくりと天へと昇っていきました。


 ご主人様の言葉が大空まで届いた時でした。





 空で輝いていた星達が一斉に落ち出したのです。

「わぁ!!!!!」
 驚いたシルヴィの垂れた耳は真っ直ぐに空を向きました。
「獅子座流星群……?」
 キリチョも驚いています。けれど目を輝かせ大喜びのシルヴィに比べると冷静です。
「きっとシルヴィが見たかったから見せてくれたんだよ〜!!」
 両手を上げて嬉しそうにしているクマタン。まるで自分の事の様に喜んでいます。
「ありがとうー!!お星様!!」





 その後、屋根の上に暖かいお茶とマフラーをご主人様は持ってきてくれました。
「あのね!あのね!!?ご主人様!!!」
「凄かったんだよ!?星がね?びゃーと!びゃー!!だったんだよ!?」
 全然分からない説明をするクマタンとシルヴィ。
「まるで、星がシャワーみたいだった!」
 キリチョの説明に「「それだ!!」」とクマタンとシルヴィが声を上げます。
 どうやらそう言いたかった様です。
 話を聞いたご主人様は皆の首にフワフワのマフラーを巻いて。
「良かったね」
 そう言ってシルヴィの頭を撫でたのでした。
「えへへv」

 流れ星が消えるまでにお願いをすると願いが敵う。と昔から言われています。
 けれど、この時……この子達はあまりの綺麗さに【お願い】をするのを完璧忘れていましたとさ。


END


早々とルナちゃんから続きをいただきました(^o^)丿
今回は猫のキリチョも登場してますね〜(笑) 可愛い彼らの素性はまだ明らかにされてないような?
次回もほのぼのなお話しをよろしくです(え?)


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