★Novel >> 装備:蚊取り線香 コマンド:戦う/葉月 ルナ
| ぷ〜ん。 ぷ〜ん。 ぶ〜ん。 ある日、シルヴィとクマタンのお部屋に蚊が入り込んでしまいました。 耳元を何故か良く飛ぶ蚊にシルヴィは頭を抱えています。 「いや〜!!!」 頭をブンブン振り回し、シルヴィは部屋の中をジタバタ。 クマタンはそんなシルヴィを一生懸命追いかけています。 「し、シルヴィ〜!」 「虫さん、や〜!」 毛布の中に避難し、お尻だけ出しているシルヴィにクマタンはどうすれば良いのか分からなくなっていました。 「どうしたの?シルヴィ」 先程お部屋の中から聞こえたシルヴィの悲鳴を聞きつけ、ご主人様が顔を覗かせています。 「あ、ご主人様〜」 「あのね、蚊が入って大変なの!」 主にシルヴィが…… その話を聞いたご主人様は台所から秘密兵器を持ってきてくれました。 「これを使って」 「??」 「それなぁに?」 まだ毛布に包まったまま、シルヴィは問いかけます。(お尻も出たまま) 「これは鼓吹の作ってくれた『蚊取り線香』だよ。この煙が虫さんの嫌いな匂いだから」 そう言ってお部屋の真ん中に子豚さんの形をした器を置いてくれました。 シルヴィはそれを聞いて毛布の中から這い出ました。 「よぉし!」 「「??」」 何か思いついたのでしょう。 シルヴィは器を持って立ち上がります。 ご主人様とクマタンは顔を見合わせ、首を傾げています。 がしーん!! シルヴィの頭に子豚さんの器、装着。 ばしーん!! シルヴィ、勢い良く立つ。 どーん!!! 完成です。 「「???」」 「これで虫さんを追いかけるの!!」 先程追いかけられた仕返しでしょうか? 「えーい!!」 とたとたとたとた。 「どりゃ〜!!」 とたとたとたとた。 辺りを一生懸命走り回るシルヴィですが、ある事に気がつきました。 「け、けむたいー!!!!」 虫さんを退治する前に、シルヴィの方がやっつけられてしまいました。 装備:蚊取り線香 コマンド:戦う 結果:惨敗。 経験値:ほんの少しだけ足が速くなった! |
END
| ブタさん蚊取り線香を装着したシルヴィ! コブタはシルヴィと同じピンク色かな? |