★Novel >> 誰?/葉月 ルナ
| その日、ユエ君はちぃーちゃんと一緒にお出掛けをしていました。 少しばかり小腹が空いたユエ君とちぃーちゃんは目に止まった喫茶店に入りました。 そこで……ユエ君は入った事を後悔しました………… ちりんちりん。 「いらっしゃいませー」 ドアを開けると鈴の音とウエイトレスの声が聞こえてきます。 「何名様ですか?」 「あぁ……使い魔と………」 妙な違和感が…… ユエ君はテーブルに向かおうとした足を止めました。 「…………!!?」 目の前に立っているみつあみをしたフリフリのエプロンドレスを着ているウエイトレスに向けて…… 「誰だ――――――――――――!!!!!!!!!!!」 叫ぶユエ君、目の前のウエイトレスはキョトンとしています。 「え?」 「ご主人様〜どしたの〜??」 「??」 誰だ、と叫びましたが……本当は誰なのかは分かっています…… けれど認めたくなかったのです。 目の前でスカートをはいている相手が……自分の知り合いだと。 相手の足元で首を傾げているクマタンとシルヴィがその否定を許しません。 そこに居たのは……シルヴィのご主人様でした。 「黎明……お前……一体何をして……」 テーブルにつき、ひとまず呼吸を整えたユエ君。 机の上でちぃーちゃんはクマタンから貰ったチーズを美味しそうに食べています。 ご主人様は笑顔を浮かべて「アルバイトv」と答えますが…… 「だからって……何故にウエイトレス?」 確かに……女の子のような顔をしていますが……ご主人様は間違いなく男の子です。 ユエ君の問いかけにご主人様は苦笑を浮かべます。 その問いかけに答えたのは足元でニコニコしていたシルヴィ達でした。 「あのね?初めはウエイター希望だったんだ〜」 「けど!ここのマスターがご主人様を気に入って〜制服くれたの〜」 そしたらコレ。 同じようなエプロンをつけた二匹。 ご主人様と同じ服なのが嬉しい様。 きっとですが……ご主人様はこの二匹とマスターが「似合う〜v」と言ったので脱げなくなってしまったのでしょう。 「…………」 眉間を抑えてユエ君は黙り込んでしまいました。 ちぃーちゃんはチーズから顔を離してユエ君を見上げます。 「ちゅ〜?」 「あ……平気だ、ちぃーちゃん」 頭を優しく撫でつつ、ユエ君は溜息をつきました。 「ここのマスター……一体何考えてるんだ?」 『え?黎明君?あぁ〜あの子は良い子だよ!きっと良いお嫁さんになれるよ!』 ご主人様のお師匠様であるお兄さんはその言葉を聞いて……飲んでいたコ―ヒーを拭きそうになっていました。 |
END
| メイドなご主人様(爆)をイラストで描いたらこんなお話しにしていただけました。 ……っていくらなんでもメイドさんの衣装なんか着せるな、私(笑) ユエ君のツッコミが好きですー(^_^) |