★Novel >> 五年目の招待状/桐村 香猫

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 突然、背が低い方の愛弟子が、俺の元に封筒を持って現れた。
 彼は少女と見紛う優しい笑みを浮かべ、こう告げた。
「明日、必ず来てね」
 封筒を開けると、薄い桜色のカードに可愛らしい丸っこい文字で、時間と場所が書かれている。
 ああ、またシルヴィかクマタンの為に何かするのか。
 彼の使い魔とヌイ族の同居人が喜ぶ姿を想像して、俺は何も聞かずに頷いた。


 ちょうど、今日は香龍の街へ買い物に行く日だった。
  時折シルヴィたちも連れ出してやり、黎明を修行に専念させることがあったので、今回も出かけに隣室へ声をかける。
「黎明、今いいか?」
 扉の向こうから、室内の騒々しさが垣間見える。
 シルヴィの甲高い叫び声。
 クマタンの慌てる声。
 黎明の間延びした困った声。
 何かシルヴィがやらかしたな……。
 窓がなく、電灯も切れかかった薄暗い廊下にいると、大変な事態になっているのだとしてもとても楽しげだ。
「にやけてるぞ、キリチョ……」
 隣に立つもうひとりの弟子が呆れ顔で腕組みしている。
 その長い髪に捕まっていたネズミの姿をしたちぃーちゃんが黎明の部屋の扉の取っ手に飛び移り、きょとんとした顔で中の騒動に耳を立てた。
「あいつ、黎明の使い魔のくせに、なんであんなに馬鹿なんだ?」
 ユエも室内の様子が手に取るように分かるようだ。
「俺のちぃーちゃんを見習えってんだ。なぁ〜、ちぃーちゃ〜ん」
 自分の使い魔を見て、くしゃくしゃに崩れるユエの顔。
「ちう?」
  俺のことは言えない。この親バカは放っておこう。
「とりあえず……変化が始まると困るから、今回奴らは置いてくぞ。ほら、ユエも早く」
「うわ、待てよ! さぁ、ちぃーちゃん。こっちへ……」
 俺は少年を待たずにさっさと歩きだした。シルヴィたちと逢えると思っていた遊びたい盛りのネズミを捕まえるのは苦だろうが。
 闇の中へと続く階段をゆっくり降りながら、チョーカーについている鳴らない鈴を触る。
 俺たちの住んでいる棟は香龍の街から離れた城砦の麓に当たる。奥は混沌が入り乱れ、人間が住むことは不可能だ。以前から城砦はこの世ならぬ邪気に占拠されていて『魔窟』と言われていたが、護りの四神獣の力を継ぐ俺たちがいることで以前よりは住みやすくなったと思う。もう少し奥に住んで奴らを早く一掃したいところだが、さすがに修行中の弟子たちにはまだ無理だろう。
 現在この辺りでは鈴は静かだ。下の層には少しずつ一般の住民も増えてきている。勝手に住み着いた不法侵入や違法な商売人たちではあるが――。
「白虎の兄さん、先程いい葉煙草が入ったんだが、いかがかね?」
 腰のひどく曲がった老婆が、胡散臭い黒いフードを被って俺の腕を引く。
「……キリチョ、俺が行こうか? 姉さん、後で寄るから、ちゃんと取っといてよ! この前みたく非合法なのと混ざってたら、うちの師匠がまた暴れるからねー?」
 俺に追いついたユエが息を整えつつ、周りに笑顔で挨拶する。こういう愛嬌が俺にはないので、弟子たちを連れていると大変助かる。いくらなんでも無視したり邪険にするのは後味が悪い。
「おい、暴れるって何だ」
「だって前回めちゃくちゃ機嫌悪かっただろ? 純度がいいのなら確かに術の助けになるけど、あんな中毒性のあるヤツ、よく吸えるよな。……まぁ、クマタンたちの前じゃ絶対触らないけどさぁ。匂いがあまりないからっても……」
「ほっとけ。俺の一族は耐性があるからいいんだよ」
 重なるように繋がる幾つかの棟をすり抜けて、ようやく青い空を仰ぎ見たのは、出発から一刻は過ぎた頃だった。近道を通ったとはいえ、途中に声を何度もかけられて時間がかかってしまった。
街はビルのようにそびえ立つ城砦と反比例し、平屋建ての細かい道の多い迷路都市。慣れない人間は地図を見なければ迷うだろうが、俺には小さな裏道すら庭だった。
 目的の店はとある三叉路の突き当たりにある。ユエとは後ほど合流することにして、分かれ道で一旦別れた。
 目指す書店は赤瓦に朱塗りの柱で特に目立つ。中に入ると、店内の書棚を見渡すよりも先に、奥から聞き覚えのある声がした。
「いらっしゃーい」
「……何故いる。ここはお前の店じゃないだろう」
 腕に白蛇を巻き付かせ、倭の着物に似た服をまとった青年が奥のカーテンをめくって現れた。鼓吹は、喜怒哀楽の楽以外の感情をほとんど見せない。長い付き合いの俺も数回しか見たことがなかった。
「今日は午後お休みだけどねぇ。来るって聞いたから待たせて貰ってたんですよ、これを渡そうと思って」
 握り拳大の金属製の箱を使い魔の三線がくわえていたのを見て、苦笑いになる。
「お前も大変だな」
 取ってやると、彼はあごを尾でさすりながら、
「貴方程ではないですよ、私は彼の面倒だけ見ればよいので」
 などと言い放った。
 なるほど。俺は合計七名(人間三名、使い魔三匹、ヌイ族一匹)面倒見てるのと同じなんだな……。
 頭を抱えたくなるこの心境をどう言えばいいんだ。
 自分の面倒の良さに呆れかえった俺に気づいているんだか、鼓吹はさっさと箱の説明を始めている。
「……で、これは僕の自信作なんだよねぇ。是非キリチョ君に使って欲しいんで、渡しに来た訳だよ。分かったかい?」
 いや、一切詳細不明だ。
「お前さ、俺のストーカーか。先日も食堂で待ち伏せしてクマタン口説いて連れてこうとしたよな」
「だって彼って史上最高に可愛いし。僕のうちに来れば色々利点だらけなんだけどねぇ。あのもこもこしたぬいぐるみの毛並みに似合う、西側の可愛い魔法使いの衣装が手に入ったんだよ。それを着けたクマタン君に術を教えてあげたいんだよねぇ。そうそう、知ってる? ヌイ族の、しかも熊型の魔法使いは別名『くまうぃざーど』って言って、これがまた可愛いんだけど……」
 しまった。可愛いものトークに突入してしまう。材料を与えておいて何だが、逃げた方が得策だ。彼がこうなったら何時間でも『可愛いもの』について話し続け、どんなおしゃべりな相手でも、もう会話するのが嫌と思わせるほどになってしまう。大丈夫なのは黎明ぐらいなものだ。
「――これ要らないから」
 突き返そうとしたところで、突然首の鈴が鳴った。
「ほら、使えるんじゃないかなぁ?」
 彼はのんきに外を指差した。数軒離れた家から轟音と埃が立ち上る。よくよく見れば何か細長いものが蠢いている。
「ユエ、こっちに出た。大至急来い」
 符を使って彼の使い魔にメッセージを送ると、鼓吹を振り返らずに店外に飛び出た。
 屋根の上に赤い悪しき存在がある。大きな犬に見えなくもないが、体長の約二倍はある長過ぎる尾や裂けた口、何故か頭部に生えている角が、そうではないと告げている。その歪みの軽さから、城砦の表層に棲む者たちだと確信する。
「僕も手伝おうか」
 背後から鼓吹が楽しげに追ってきたが、いや、と拒否した。彼も四神獣の玄武族だが、どちらかといえば発明家としての名で有名だ。たとえその発明がまともではなかろうと。
「♪背中を突き破って……」
 目を瞑り、小さく呟くように歌う。背に異物感を感じる間もなく、黒い翼が姿を現す。俺の得意の術、呪歌だった。
 地面を蹴って、屋根より高く飛ぶ。小さな家の屋根に突進し、攻撃の態勢に。腰に携えていた鉄の短剣を抜き放つと、尾を捕らえた。
「……!」
 超音波のような悲鳴を上げる。懸命にもがくが、呪を練り込んだ毒の矢は簡単には外れなかった。
 これでユエが来るまでの少しの間なら足止めしておける。
 そう思って、先程別れた三叉路を振り向いた瞬間、遠くの時計にピントが合い、気づきたくないことに気づいてしまった。
 ――変化の時間だ。
 唐突にめまいが襲う。白昼夢を見ているような感覚に支配され、動けなくなった。
 左肩に記された猫の顔のイレズミが俺を飲み込んで、まるでヌイ族のようなぬいぐるみの黒猫の姿へと変えてしまう。
「くっ……くそ、こんな時に」
 呪歌を操る術者本人が呪いを帯びているなんて悪い笑い話だ。
 小さくなった俺に気づいた生け贄は、力も半減していることまで知ってしまったらしい。突然、裂けた口からネバネバとした液体を吐き出した。
 通常ならば、こんなものに捕まるようなヘマはしない。だが、今の姿ではすぐには越えることが出来ない瓦礫に阻まれ、逃げられない。
 蜘蛛の糸のように、俺の体毛にまとわりつき、外そうと思ってもまわりを巻き込んでよりひどくなる。
 その場に転がった様は、まるで蓑虫だ。
 相手も短剣に刺されたまま動けないのだから、膠着状態で危害を与えられることも加えられることもない。とはいえ、剣も長いことは持たないし、これでは弟子に見せる顔が――。
「鼓吹!」
 あまりしたくはなかったが、近くにいるはずの彼に助けを求めるしかない。
「この液体を溶かすか、邪気を倒せないか!?」
「えー? まともなんだけどなぁ、僕の大切な商品は」
 ……こいつ、さっき考えてたことを読みやがったな。
「まぁ、キリチョ君が僕のオススメの可愛い服を着てくれるって約束してくれるなら、助けてあげるけど?」
「な……」
 再び激しくもがき出す敵に、焦りを感じ始めた。そろそろユエが来る頃だ。こんな姿を見られるよりは鼓吹の服を着る方が大分ましだ。
「わ……っ、分かったよ! 着てやるから助けてくれ!」
「――さっきの箱、持ってるよね?」
 そういえば、金属製の箱はまだ左手に握りしめたままだった。ぬいぐるみの手では大きくて今にもこぼれ落ちそうだが、何とか持ちこたえていた。
「試作品だから一回しか駄目だけど、呪いを一時的に解けるから。元の姿を思い出して」
 鼓吹が俺の呪いの研究もしてくれていることは知っていたが、まさかそこまで完成していたなんて。
友人の優しさに少し心が痛くなった。
「……元の、姿」
 目を閉じるとありありと浮かぶ。
 ちぃーちゃんが乗って遊ぶ手や、シルヴィがよじ登ろうとする足、クマタンが不思議がる左眼のまわりに描いた紋様、黎明が切ってくれる黒髪……。
 不思議と温かいものに包まれる。
 気が付けば、猫が後ろを向いて文句を言っていた。鼓吹の言う通り、呪いが一時的に解除される。
 まとわりついていた液体は俺の力が戻ってきたことで簡単に溶け始めた。身体中ベトベトして気持ちが悪かったが、自分の姿を取り戻しほっと溜息をつく。
 ちょうどその時、剣にかけてあった術が破られた。彼は怒りで我を失い、俺に襲いかかる。
 仕方ない、排除するしか――。
 静かに、別の呪歌を奏でる。
「……君の中でもがいてる、歯軋りするケモノを今解き放つ」
 その尾が、その四肢が、その眼が、激しく痙攣する。力を持ちすぎた歌は、生命を奪うこともたやすい。だが、生命ではなく、影が彼の体内から抜け出そうとしていた。
 その影こそが邪気。負の意識が作り出す魔物だ。人が多く集まる場所に淀むように集中するが、香龍の場合は気の流れが影響してか特にひどい。
 風に流され、影は消えたが、少し吸ってしまったのかもしれない。気分が悪くなった。
 身体の方は影が外へ出たおかげか、普通の犬に戻っていた。既に死んでしまった体内に巣くったのだろう、まだ腐臭はしていなかったが生き返ることもなかった。
 ――これはもしかしたら自分の未来かもしれない。
 嫌な気分。泣きたくなる。
 呪いが進んだら、俺もケモノに成り下がるのかも。
「あの子たちが居なかったらね」
 鼓吹がいつの間にか隣に立っていた。
「お前さ……考え読むのやめろよ」
 まあまあ、と彼はいつの間にかしゃがみ込んでいた俺に手を貸しながら笑う。
「キリチョ君はネガティブ過ぎるから、もう少しお気楽に生きた方が得策と思うけどなぁ」
 そんなこと、自分でも分かってるんだよ。
 壊れた屋根の先端に立った時、ようやく待ち人がやって来た。
「あーキリチョ! 先に倒しちゃったら俺の修行にならないじゃねーか!」
 下界でユエが金切り声で抗議する。
 彼の肩で、ちぃーちゃんもいつものように楽しげにチーズと格闘していた。


「で、何だこれは……」
 黎明の部屋は華やかな飾り付けがされ、豚の顔や饅頭、海老の天麩羅、オムライスなどの和洋中取り揃えた料理の数々が机の上に並べられていた。
 豪華過ぎると絶句する俺に、エプロン着用のクマタンとシルヴィが寄ってきて、取り皿を渡してくれる。
「お兄さん、辛いの好きでしょ。ハバネロ入りのパエリア食べる?」
「ぜーんぶ、ご主人様と作ったのー! ニンジンカレーもあるんだよぅ」
 得意そうに話すシルヴィの兎耳を、ユエは掴んで耳元で囁く。
「お前何もしてないだろ、おおかた黎明とクマタンを手伝うとか言って、失敗したか飽きたかつまみ食いして怒られたか」
 ぐうの音も出ない所を見ると、全部やったのだろう。
「ユエ、さっき買ってきてくれたチーズここに置くよ。ほらちぃーちゃん、いっぱい食べてね」
「ちゅー!」
 出てきたのは少量ながらに古今東西あらゆる種類のチーズ。ちぃーちゃんが飛びつくのを見て、呆けたまま黎明に尋ねた。
「黎明、こんなに何故……」
「確かに多いけど、願掛けだから今日中に全部食べなきゃいけないの」
 ……さっぱり分からない。
 俺の様子を見てか、すぐ傍の椅子でとぐろを巻いていた三線が助け舟を出してくれた。
「黎明さん、彼は気づいてないんですよ。今日が何の日なのか」
 その言葉にシルヴィとちぃーちゃん以外の全員が振り向いた。
「あれぇ? キリチョ君知らなかった?」
「って、そりゃあそうだろ。このカードじゃ何をするか書いてないんだから」
 みんなが俺の出した招待状をこぞって見ようとする。その中で黎明が、あ、と声を出した。
「それ……みんなに出したのと同じだ。キリチョのだけ招待状だから違うの出したつもりだったのに」
「じゃあ、僕の所に来たのがキリチョ君のだったのかなぁ? ほら、見て」
 鼓吹の長い袖から、カードを取り出す。
『みんなの五年目のお祝いをします。お腹を空かせて来てね。大好きな辛いもの用意しておきます。黎明』
「お前、知ってただろ」
 ユエが指摘すると、鼓吹はどこ吹く風といった表情で笑った。
「ごめんなさい、変な招待状になっちゃって」
「いや、別にいいんだが……それより五年目って、まさか」
 黎明は俺に向き直ると、頷いた。
「うん、僕たち四人が香龍に住むようになって、今日でちょうど五年目なんだよ。毎年それどころじゃなかったけど、今年からずっとお祝いできるようにね」
 少年の大きな茶色の目を覗き込むと、彼は恥ずかしそうに、
「先生。僕たちみんな頑張るから、安心して。もっと頼りにして欲しいんだ。僕たち唯一無二の家族だもん」
 いつも以上の満面の笑みを浮かべた。
 ――ああ、そうか。小さかった黎明もユエも、もうこんなに大きくなった。
 あの日、城砦を前にした二人はあまりの邪気に怯え、自分の一族の村に帰りたいと泣いた。
 当たり前だろう。いきなり過酷な運命を見せつけられたら。
 そんな子供を、無理やりなだめすかして、抑えつけて。泣き言を言わせなかった。恨まれるような言葉を選んでは、自己嫌悪に陥る。そんな日々。
 あの頃は、こいつにそんな言葉かけて貰えるとは思わなかったな。
 黎明の柔らかい髪を軽く叩いて、俺も笑顔で言った。
「頼りにされたいなら、もっと精進しろよ。まだ俺の足下にも及ばねえだろ」
「キリチョーぉ」
 不服そうな黎明が、子供扱いしないでと口をとがらす。
 それを見ていたシルヴィが真似をして、クマタンの頭を撫でた。
「障子に足を入れたのは僕ですぅ」
「言ってる意味分かんないよ、シルヴィ」
「うちの障子破ったの、君だったんですね……」
 三線が溜息をつく。
「えっ、シルヴィそんなことしたの!?」
「きゃーごめんなさぁい!」
 いつものシルヴィぶりに場が和んで、食事を再開しようとした時だった。
「キリチョ君、そろそろお色直しだよねぇ?」
 鼓吹が袋を持って立ち上がった。中から白いレースが見えている。
「え……」
 絶句する。広げた布はクマタンたちなら似合いそうだが、身体の線がハッキリ出るピッチリとした黒服ばかり着ている俺には見たことがない、ほとんどウエディングドレスのような服だったからだ。
「可愛い! どうしたのその服」
「作ったんだよ、着せたい人が居てねぇ」
 鼓吹と黎明が楽しそうに話している。
「でも、こんなの女用だろ、誰が着るんだよ。ここにいるの全員男だし」
「まさか僕とか?」
 黎明が目を丸くして尋ねているらしい。
「ご主人様似合うー!」
「残念、着せたいのは……あれぇ?」
 姿を消した俺を捜して、彼らは部屋中を探し回っているようだ。
 だが、服を見つけた時点で俺はちぃーちゃんの聴覚だけを借りて、部屋を脱出していた。
 あり得ないだろ、あれは!!
「キリチョくーん、駄目だよぉ。約束破ったらぁ」
 楽しげな鼓吹の声がするが気にしないことにした。しばらくは言われるだろうが、本気で嫌がることはしない奴だ。ほとぼりが冷めた頃にもう少しまともな服を着てやることにして、空き部屋で葉煙草を吸いながら喧騒に耳を傾ける。
 きっと、これからもあいつらは俺をここに留めておいてくれる。
 もしいつか呪いがこの身を滅ぼそうと、彼らの作り出す希望の未来があるなら、邪気にのまれたりはしないだろうから――。


END


キリチョ主人公のシリアス話です。
とりあえずさらりと流しておきます。

おまけ。

クマタン「こんにちは、ヌイ族のクマタンです!」
シルヴィ「ご主人様の使い魔のシルヴィでーす!」
クマタン「今回はお兄さんのお話しでしたー」
シルヴィ「でしたー!」
クマタン「猫のキリチョってお兄さんだったんだね、知らなかった」
三線「何を今更……」
ちぃーちゃん「ちぅう?」
シルヴィ「僕、馬鹿じゃないもん!」
クマタン「気にしてたの? ユー兄ちゃんは前から言ってるじゃない? でもね、シルヴィは馬鹿じゃないよ、まだちっちゃいからこれからいっぱい成長するんだよ」
シルヴィ「おっきくなれる?」
クマタン「なれるよー」
シルヴィ「僕ね、このお城よりおっきくなりたい!」
クマタン「え」
シルヴィ「おっきくなって邪気をぜーんぶぴゅーって吹き飛ばしちゃうの! そしたらみんな幸せになるでしょ!」
クマタン「シルヴィ……」
三線「いい子いい子」
シルヴィ「きゃっ、三線さんもっと撫でてー」
ちぃーちゃん「ちう!」
シルヴィ「わーい、ちぃーちゃんも撫でてー」
クマタン「僕も頑張ってくまうぃざーどになるんだ!」
シルヴィ「クマタンもー」
クマタン「あ、うん。よしよし」
シルヴィ「きゃーシルヴィいい子!」
ユエ「馬鹿だ……」
鼓吹「よしよーし、いい子だねぇ」
ユエ「俺はやめろー!」

おわり。


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